尼崎から全国へ
かつては尼崎で“野良犬”のように生き、社会の底辺を這いつくばるような人生を歩んでいる男がいた。そこから抜け出し、人生の第二ステージでも地元から筆一本で新たな人生を切り拓く決意を固めて全国区へとのしあがった男がいる。苦節11年。荒波に揉まれながら培った覚悟とプライドを胸に、今宵もどんな仕事とも向き合う――。
沖田臥竜
2025.04.11
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阪神尼崎駅前
胸を張って仕事ばかりしている。胸を張って言える仕事をしている。これだけ働いていても、マンガ『ムショぼけ』が!、とかマンガ『インフォーマ』が!、と言われる連絡が入るが、オレはびくともしない。
なぜならば、仕事をし続けているからだ。
これだけ働いていれば、いつか金だってついてくるだろう。尼崎から全国へ、筆だけを武器にたった1人で開拓してきた道のりがどれだけ大変だったかは、オレが1番知っている。自分の人生である。どうせなら人の真似できない人生にしたいと思っている。